スペイン紀行・・・10  トレド


トレドはタホ川に沿った高台に街がつくられているが、対岸から見ると、町全体が一望でき、その眺めはまことに美しい。

町の中に入ると、石畳が敷き詰められ、まさに中世の香りで、街角からは、今にも鎧かぶとに身を固めたナイトが出てきそうな雰囲気である。

この町は象嵌細工などの民芸品の製作で有名である。製作現場も観光できたが、その細かい作業に伝統工芸のすばらしさが体感できる。
その作業所のすぐ隣には、ここで作られた民芸品や、中世時代の銃、ナイフ、サーベル(本物ではないが室内装飾用)などが販売されていた。これらの品々に思わず手が出て、何点か買い求めてきた。

ここトレドは一時期、スぺインの代表的な町でもあり、歴史的遺産も多い。特にここには今までにない立派なカテドラルが建築されている。
外見は他のカテドラルとあまり変わらないが、中に入るとその豪華さには、言葉もない。
内部にあるマヨールの礼拝堂などは、細かい彫刻が正面や、壁面の天井にまで施され、その何とも豪華なこと。完全に圧倒されてしまう。当時の繁栄振りはいかばかりであっただろう。

                  
写真はトレド
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