スペイン紀行・・・7  セビリアにて


 ミハスを過ぎ、バスは地中海を離れ、一路北上して行く。
町を離れしばらくすると、広大な平原となり、見わたす限り一面オリーブの木が植えられている。
ここスペインは、世界一のオリーブの生産国であり、日本へも多く輸出されているそうだ。 それにしても、見渡す限り、オリーブ、オリーブ、オリーブ・・・・・。

何時間走っただろうか、あたりがすっかり暗くなった頃、ようやくセビリアの町に到着した。
当初の予定では、夕食後フラメンコを見に行く予定であったが、到着時間が遅れたため、先にフラメンコとなった。ショーの開始は8時30分、ぎりぎり間に合った。

フラメンコは情熱の国スペインにふさわしく、主にギターとカスタネットを使い、全身で踊る結構激しい踊りである。特に男性の踊りは、動きも速く、足を床にたたきつける踊り方で、一部タップダンスにも似たものがある。
一方、女性の踊りは男性よりは穏やかで優雅なものが中心であった。
このフラメンコにはもともと、スペインでもアンダルシア地方のジプシーが踊っていたものの総称で、踊り方は様々であり、決まったものはなかったようである。
これが19世紀にスペイン全土に広がって行ったとのことである。 
                            
写真はフラメンコ
セビリアからコルドバへ